vol3 親切なハート

オズの愉快な仲間『ブリキの木樵り』ことニックが オズの大魔法使いにハートをもらうとき、『一応お聞きしますが、このハートは親切ですか?』と確認している。 魔法使いは『もちろん、とびきり親切だとも。』と保証します。

なぜニックは親切(kind)なハートが良かったのでしょう。
親切とは「親=身近」+「切=刃物を直に肌にあてるときのようにぴったりと寄り添う」ということ。

昔こんなことを質問したことがある。
「幸せになるのには、1個いいところがあって悪いところはなんにもない人と、 いいところが100個あって悪いところが99個ある人とどちらと結婚したらいいのでしょうか?」 と上司に聞いたことがある。
この上司は「そんなの簡単。100個いいところがある方の人。たとえ悪いところが101個あっても。」と即答いただきました。
「だって一日のうちにあーよかったと思えることが沢山ある方がいいんだよ。悪いところなんてどってことないよ。」とおっしゃっていました。
私のつたない質問に応えてくれたこの上司はとても親切な人だった。私はこの親切のおかげで多少のリスクは負う人になれたと思う。

ぴったりと寄り添うのはベトッリとくっつくのとはちがう。 体験はその人自身のもの。そしてそれを体験できるように見守ること。 見守るのは些細なことに寄り添うことだと思う。

親切だと何がおきるのだろう。
最近とりあえず子供の話にうなずいてみる。賛成するとも反対するともなくただうなずく。すると子供がよくしゃべってよく笑う。 おいしいご飯を作り損ねてもすぐ機嫌が直る。そうか、その場に寄り添うとこんなに素敵なことがあるんだね。
オズっておもしろい。

Happy end をあなたに

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