1巻あらすじ

1章:たつまき

ドロシーはカンサスの大草原に、農夫のヘンリーおじさんとそのおかみさんエムおばさんとともにささやかな家に三人で暮らしています。

あたりいちめんの大草原、太陽に焼けた灰色の大地、ペンキがはげて灰色になった家、ヘンリーもエムも笑いを忘れてしまったところへ、みなしごのドロシーがやってきました。
ドロシーにはトトという黒い小犬が遊び仲間がいたので、たいそう笑って毎日をすごしました。

ある灰色の日、竜巻がやってきました。
地下室に逃げようとしたのですが、小犬のトトがドロシーの腕から逃げ出し、家のベッドの下にもぐりこんでしまったのです。 ドロシーがトトをつかまえて地下へ降りようとしたときは、時すでに遅く家がかたむきクルクルッとまわって宙にういてしまいました。
たつまきに家ごとさらわれてしまったのです

時は刻々とすぎ、ドロシーは怖いことも想像しましたが何も起こらないので、心配するのはひとまずやめにしてベッドで寝ることにしました。 こうしてドロシーはすっかり寝入ってしまったのです

Chapter 1: The Cyclone

2章:マンチキンたちとの出会い

ドロシーが目を覚ますと、美しい景色の国にいました。

そこへ三人の青づくめの人がやってきました。背丈は大人でもドロシーほどで、 1フィート(約30センチ)の丸縁の青いとんがり帽、縁の周りには小鈴がついています。洋服も青です。
もう一人、白い帽子をかぶりダイヤモンドのようにきらきら輝くガウンをはおった女性もいます。

彼らは、ここがマンチキンの国だということ、ドロシーが落ちてきたときに悪い東の魔女が下敷きになり死んでしまったこと、 だから感謝をしていること、を述べました。
そして、悪い東の魔女が大事にはいていた銀の靴をドロシーにさしだしました。

白い女性は、自分は北の良い魔女だと自己紹介しました。 今回死んだのはオズの国の東側マンチキン国を治めていた東の悪い魔女で、 それ以外に南にはよい魔女、西には悪い魔女がまだいるということを教えてくれました。
それからオズの国のなかほどにエメラルドの都があって、 そこには大魔法使いであるオズ様がいるとのことでした。

オズの国は、東がマンチキン国、南はカドリング国、西はウィンキー国、北はギリキン国、 まんなかにエメラルドの都、まわりは砂漠にかこまれているということも教えてくれました。

ドロシーはヘンリーおじさんとエムおばさんのいるカンサスの我が家へ帰りたいのですが、 どうやって帰っていいかわからず泣きだしてしまいました。 北の良い魔女はカンサスを知りませんでしたが、 大魔法使いのオズさまなら助けてくれるに違いないからと、 エメラルドの都へいくようにすすめます。 エメラルドの都には黄色のレンガの道をたどっていくのだとドロシーに伝え、 道中を守る魔女のキスを贈ると片足で三回まわって消えてしまいました

Chapter 2: The Council with the Munchkins

3章:ドロシーかかしを救う

ドロシーは家の中に入ると、旅支度をはじめました。白と青のギンガムチェックのドレス、 ピンクのボンネット、パンをつめたバスケット、 靴はというと自分の靴は古びてきていたので長旅には持ちそうにもありません。 東の魔女が履いていた銀の靴をはいてみるとぴったりでした。

旅支度がととのい、トトをつれて旅立ちます。 途中、マンチキンの田園の美しさに目を見張りました。 マンチキンの農夫は穀物を豊かに実らすことができる術を知っている人々だということが ドロシーには分かりました。 マンチキンの家はどれもまるくて、屋根は大きなお椀をふせた形で色は青です。 夕方になったので少し大きなお宅(ボクさんの家)をたずねると、 「悪い魔女をたおし奴隷の身分から解放してくれた。」と歓迎されました。
ボクさんはドロシーを魔法使いだと思っています。というのもドロシーのドレスには白い色が使われていたからです。 ここでは白い色の服は魔法使いの着る色なのです。ドロシーのドレスは白地に青のギンガムチェックですから、 青好きのマンチキンの人々はドロシーのことを自分たちの味方だと思ったのです。 御馳走になり、ベットを貸してもらいました

翌朝またレンガの道をたどっていくと広々としたとうもろこし畑が広がっていました。 とうもろこし畑の中の棒にはかかしがささっていました。 ドロシーはかかしをよくみました。顔は麻袋に目鼻口が描かれ、 古いマンチキンの青いとんがり帽、着古した上下青の服、青い折り返しのついたブーツ、 そしてドロシーに向かってウインクをしてきました。 二人はあいさつをかわし ドロシーはかかしを棒からはずしてやります。

ドロシーはエメラルドの都へ行くのだというと、かかしはオズ様は自分にも脳ミソをくれないものかとききます。 かかしの頭には藁しかつまっていないのです。ドロシーはくれるかどうかはわからないけれども、いっしょにきてもいいわといいます。 それから、もしくれなくても、元のままかわらないままなだけじゃないと答えます。 かかしは手足が藁だと痛いことを感じないくていいけれども、頭が藁だとみんなにバカ呼ばわりされるのがいやなのでついていくといいます。

こうして旅の道ずれになったかかしは「私は疲れ知らずですから荷物をもちましょう」と申し出ます。 それから「私の怖いものはマッチです」ともいいました。

Chapter 3: How Dorothy Saved the Scarecrow

4章:森を抜けて

二三時間行くと道はがたがたで歩きにくくなっていきました。 かかしはしょちゅうつまずき、大の字になってバッタリとたおれました。 ドロシーはそのたびに起こして立たせてやり、かかしはそのたびに自分の災難を笑い飛ばしました。

ドロシーはかかしにきかれて自分自身のことやカンサスの話をしました。 そして今度はドロシーがかかしに話を聞くと、 一昨日作られたのであまりわからないというのです。 お百姓さんも作り終わるとかかしをおいていってしまったし、 そのあとはカラスに怖がられていたけれど、 そのうち年寄りカラスに藁人形だと見破られてしまいます。 かかしはその年寄りカラスに、「脳ミソがあったら人並みだ」といわれ そこで脳ミソを手に入れようと一生懸命にやってみることに決心したのだ とドロシーに打ち明けました。

夕方になるころ、二人は森へつきました。 樹木がおいしげり、枝が日光をさえぎって暗闇といえるほどです。 かかしは「この道のつきあたりにエメラルドの都があるのだから どこだろうとこのみちのとおりにずっといかなくては。」といいます。 ドロシーが「わかりきったこと」というと、 かかしは「脳ミソを使って考えなきゃ分からないことを私が口にするわけがない。」 と返します

やがて夜になり、ドロシーには歩くことが困難になりましたが、 かかしの目は暗くてもよく見えるので小さな山小屋を見つけ出してくれました。 小屋の中にはいり、ドロシーは枯れ葉のベッドで体を休めます。くたびれることのないかかしはたったまま朝になるまで辛抱強く待っていました

Chapter 4: The Road Through the Forest

5章:ブリキの木樵りを助ける

ドロシーは目を覚まし水を探しにいきます。 朝食をすませて黄色のレンガの道に引き返すと、 うめき声が聞こえてきました。 うめき声を確かめに行くと、頭のてっぺんから足の先までブリキでできた人間が 斧をふりかざしたままでいました。 ひどく錆びついていて動けないので油をさしてほしい、とブリキの木樵りはいいます。 ドロシーは油をさしてあげました。自由の身となった木樵りは ドロシー達がが旅をするわけをきき、自分にもハートをもらいに エメラルドの都のオズを訪ねることにします。 道中ブリキの木樵りは、かかしが脳ミソを欲しいというのを聞いて かつては自分は人間で、脳ミソとハートと両方持っていた経験から 脳ミソよりハートだと力説し身の上話をはじめます。

かつては人間の木樵りで、マンチキンの娘と恋におち、 家を建てるだけのお金ができたら結婚をするはずでした。 ところが、娘と一緒に暮らしていた老婆に結婚を阻まれます。 老婆は東の悪い魔女に木樵りの斧に魔法をかけてもらいました。 斧は木樵りが仕事をできないように腕をきりおとしましたが、 木樵りはブリキ職人に腕をこしらえてもらいまた仕事の励みます。 魔女は腕がだめなら足、次は首、胴体と切りおとしていきます。 胴体を切り落とされたときにハートも切られてしまったので 娘に対する愛を感じなくなり、とうとう全身ブリキ人間になりました。 恋をしていたときは世界一幸せな人間だった。ハートがないと恋ができない。 だから脳ミソとハートならハートがいい!かかしはブリキの木樵りがハートが欲しいわけがわかりました。
でもかかしは、やはり脳ミソをもらうことにします。かかしは、 ハートがあっても脳ミソがなかったらどうあつかていいかわからないと思ったからです。 ブリキの木樵りは「脳ミソでは幸せになれない」と言い返します。
ドロシーはどちらが正しいのか迷っていました。でも、自分はカンサスのエムおばさんのもとに帰れれば どちらもたいした問題じゃないと思いました。

Chapter 5: The Rescue of the Tin Woodman

6章:臆病ライオン

ドロシーとトトとかかしとブリキの木樵りが黄色のレンガの道を歩いていくと、 唸り声が聞こえてきました。 ドロシーにはよい魔女から受けたキスのしるしがあるので禍から守ってもらえます。 しかし、トトにはキスのお守りがないと心配していると、トトの前にライオンがあらわれました。

ドロシーはライオンの鼻面を平手でおもいっきりぶちました。 ライオンは泣きだします。ライオンは 「自分は生まれつき臆病だ」といいました。 森の動物たちはライオンは強いものと思っているので 大声をあげるだけで逃げていく。 だから人間がこわい僕は、会うたびに吠えることにしたのだと説明しました。

ライオンはドロシーやかかしの話をきいて、自分もエメラルドの都へいって勇気をもらいたくなります。 こうして臆病ライオンも旅の仲間にくわわりました。

Chapter 6: The Cowardly Lion

7章:旅をつづけて

旅をつづけていくあいだに、ドロシーの持ってきた食料は底をつきました。 みんながたき火を囲む中、 かかしは手袋の不器用な手でドロシーのために木の実を籠いっぱい集めました。 そのあとドロシーは枯れ葉をかむって睡眠をし 翌朝、また旅をはじめました。一時間と歩かないうちに 大きな谷にでくわし、この谷が黄色いレンガの道を阻んでいるのでした。

ライオンは三回飛んで、みんなをむこう側に渡しました。 渡って来てみたら、こちらの森はたいそう深く 薄気味悪い感じです。 ライオンは カリダが住んでいるのはこの辺りだとつげます。 カリダとは、体が熊で頭がトラのような怪獣です。 そうこうするうちにまた谷に出くわしました。 今度の谷はたいそう幅が広くライオンでも飛び越せません。 かかしは、 木樵りが木をたおして向こう岸へかけてくれたら 歩いて渡れる」と提案します。 木樵りが木を倒し、 みなが渡ろうとしたとき二頭のカリダが現れました。 カリダは丸太をつたってドロシーたちを追ってきます。 かかしはみんながこちらに渡りきると、 木樵りに丸太橋を切り落とすようにいいます。 二頭の獣は谷底に落ちていきました。

一行は再び森を旅していきました。 すると今度は大きな河にでくわしました。 河の向こう側には美しい田園風景が広がっています。 かかしの名案により、木樵りに筏(いかだ)を作ってもらい それで渡ることにしました。

Chapter 7: The Journey to the Great Oz

8章:死を招ぶお花畑

翌朝ドロシーたちは木樵りの作った筏(いかだ)で河を渡ることにしました。 かかしと木樵りは長い棒を持って、筏をあやつります。 ところが、途中で河が深くなり、あやうく悪い西の魔女の国へ流されそうになります。 かかしは力いっぱい棒を突き刺すと今度は抜けなくなってしまいました。 筏はそのまま流れていってしまいます。 かかしは河の真中で棒につかまったまま置き去りにされました。 筏の一行はどうなったかというと、 ライオンが河にとびこみライオンの尻尾を木樵りがつかみ 筏を向こう岸に先導してもらいました。

一行は一息入れると、 黄色いレンガの道まで土手をさかのぼっていきました。 途中でかかしが河の真中にいるところまでやってきました。 そこへちょうど一羽の親切なコウノトリが通りかかります。 コウノトリはかかしは藁でできていて軽いので飛んでいくと運んできてくれました。 こうしてまた仲間がそろって旅をつづけられるようになりました。

一行は真っ赤なポピーの花畑に遭遇します。 しかしこのポピーの香りは眠気を誘います。 香りのしないところに運び出さないと永遠にねむりつづける、 という花畑なのでした。 ドロシーとトトは眠り込んでしまったので、 かかしと木樵りで二人を運びました。 かかしと木樵りは眠くならないのです。 ライオンはというと、こちらは大きくて運ぶわけにもいきませんから いまにも眠りこけそうになる前に 出来るかぎりの力をふりしぼって 一足先に駆け抜けていきました。 かかしと木樵りはドロシーたちをかかえて 長いポピー畑の道を歩いていくと、 もう少しでこの花畑を抜けるという手前に ライオンが眠りこけていました。 ライオンは重すぎて持ち上がらないので かかしたちはライオンを置いていくことにしました。

二人は花畑をずっとはなれた河のほとりで、ドロシーの目が覚めるのを待ちました

Chapter 8: Deadly Poppy Field

9章:野ネズミの女王

ドロシーとかかしと木樵りが黄色のレンガの道にもどろうと 河岸をあるいていると、大きな黄色いヤマネコが何かを追いかけているのにでくわします。 よくみると、小さな野ネズミを追っているのです。 木樵りはハートがなくても、あきらかにヤマネコが弱い者いじめをしているのをみて 親切に助けることにします。助けられたネズミはお礼をいいます。
木樵りは「礼にはおよびません。 たとえ私にハートがなくても味方がいりそうなひとには手をかすことにしている。 たとえそれがタダのネズミ一匹であってもです。」 するとネズミは怒りだします。 「タダのネズミ1匹ではなく、野ネズミ全部の女王です。」 そして女王ネズミは恩返しをしたいけれども なにかあるかと尋ねます。 木樵りはありませんといいますが、 かかしはそこでひらめきます。 ポピー畑でねむっているライオンを 助けてほしいとお願いします。 ライオンといえばヤマネコの何十倍も大きい獣です。 ネズミの女王は怖いのですが、 臆病ライオンは味方には手をださないときいて 信用することにします。

木樵りは台車をつくり、 なんとかライオンを台車に乗せると ネズミたちに引いてもらい 木樵りとかかしは後ろから押しました。 こうしてなんとかライオンを緑の草原まで連れ出すことができました。 ドロシーは丁寧にネズミの女王にお礼をいいました。 野ネズミの女王は 「なにかあったら呼んでくれれば、いつでも助けに参ります」 といって去っていきました

Chapter 9: The Queen of the Field Mice

10章:エメラルドの都の門番

ポピーの毒気からさめたライオンは、 ネズミに助けられたと聞いて 世の中とは不思議だと感じます。 ネズミは弱小動物だとおもっていたからです。 一同は再び黄色のレンガの道に戻ると また進んでいきました。

しだいに人家が見えてきました。 その地域の人々はみな緑色の洋服をきていました。 ドロシーたちはいよいよエメラルドの都に近づいたと思いました。 途中で泊めてくれた家の主は、 オズ様は大魔法使いで、 いつも違う姿なので ほんとうの姿を知っている人はいないといいます。 それから 脳ミソが欲しいというかかしに 「オズ様は余分な脳ミソをもっている」 ハートがほしい木樵りに 「ありとあらゆるサイズと形のハートをそろえていて集めているさ」 勇気がほしいライオンに 「壺の中にたっぷりたくわえてあって、 黄金の皿で蓋をしてあふれないようにしてある」 ドロシーのカンサスについては 「できないことはないだろうさ」 といいます。

翌朝、一行はエメラルドの都に着きました。 エメラルドで飾られた壁はキラキラ輝いています。 頭のてっぺんから足の先まで緑ずくめの服装の門番がでてきました。 肌の色までが緑っぽい色をしています。 門番は鍵の付いたメガネを渡します。 エメラルドの都のけんらんたる輝きで目が見えなくなってしまうので、 メガネをかけないと都に入れなというのです。

一同がメガネをかけると、 門番は都の城門をあけて、中に入れてくれました

Chapter 10: The Guardian of the Gate

11章:すばらしいエメラルドの都

エメラルドの都は何でも緑色で、 人々は幸せそうにみえました。 門番は兵隊のところへ連れて行き、 兵隊はオズの大魔法使いにお目通りを伝えに行きました。 オズは明日一人ずつ会うことにするといいます。 ドロシーたちは、宮殿の中にとめてもらいます。 その調度品のすばらしいこと。 ドロシーの通された部屋も申し分ありません。 衣装ダンスには、絹やサテンやビロードでできた緑のドレスがたくさんはいっていました。 翌朝ドロシーが知ったところでは、みんなオズ様に会いにきてはいるが 何年たっても目通りがかなわない。 でも、ドロシーは銀色の靴をはいていて 北の良い魔女のキスマークがあるので、 オズ様が興味をもったというのです。

オズに会いに行くと大きな首が待っていて、 「西の魔女をたおしたら望みをかなえる。 代償をはらわなければ欲しいものを手に入れることはできない」 といわれます。
その次の朝はかかしがオズに会います。 玉座には翼が生えた美しい女性がいました。 そして 「西の魔女をたおしたら望みをかなえる。 代償をはらわなければ欲しいものを手に入れることはできない」 といわれます。
その次の朝は木樵りがオズに会います。 玉座にはケモノがいました。 そして「西の魔女をたおしたら望みをかなえる。 代償を払わなければ欲しいものを手に入れることはできない」 といわれます。
その次の朝はライオンがオズに会います。 玉座には火の玉がありました。 そして「西の魔女をたおしたら望みをかなえる。 代償を払わなければ欲しいものを手に入れることはできない」 といわれます。

ドロシーたちは 西の魔女を殺すことにためらいを感じつつも、 翌朝西の国に向けて旅に出ることにしました。

Chapter 11: The Wonderful City of Oz

12章:悪い魔女をさがして

ドロシーたちは まず西の悪い魔女のところに行くことにしました。 ところが、今回は道がないのです。 エメラルドの都の門番は、 とにかく西に向かっていくと悪い魔女のほうがドロシー達を見つけて 奴隷にしてしまうだろう、と教えてくれました。 ドロシーたちはメガネを返し、門番に礼をいうと西に向かうことにしました。 ドロシーはオズの宮殿で着替えた緑色のドレスが 真っ白になっていることに気が付きました。 トトにつけてくれた緑色のリボンも今では真っ白に変わっていたのでした。

西の魔女は片目しか見えませんが、 その片目はよく見えました。 ですからかかしと木樵りとライオンと少女が来ることを すでに知っていました。 西の魔女にとってドロシーたちは働き手として不服なので オオカミに引き裂いてくるよう命じます。 ところがオオカミが襲いかかると 木樵りは斧で40匹ものオオカミをやっつけてしまいました。
そこで魔女はカラスにやっつけるようにいいます。 今度はかかしが40匹ものカラスをやっつけました。 かかしというものは農作物をカラスから守るために作られているのですから お手のものです。
魔女は今度はハチにドロシーたちをやっつけるように言いつけます。 かかしは中身の藁をドロシーたち生身の体の者の上に撒いて、 ハチの針から守ります。 ハチは残っているブリキの木樵りを襲いますが、 逆に針が折れてしまいます。 こうしてハチを退治し、 かかしは中身の藁を再びいれてもらって、 一同は前進していきます。
おこった魔女はウインキー人を退治に向かわせますが、 ウインキー人はいさましい一族ではないので、 ライオンが吠えると逃げ帰ってしまいました。
とうとう魔女は空飛ぶサルに命令します。 空飛ぶサルは木樵りを岩にぶつけてボコボコにし、 かかしは中身の藁をぬいてヘロヘロにしてしまいました。 ところがドロシーに良い魔女のキスがあるのをみた猿の首領は やっつけることができません。 禍が起こることを恐れ、 ドロシーとライオンとトトを西の魔女のところへ連れ帰ることにします。

西の魔女であっても 良い魔女のキスにより印をうけたドロシーに手出しができません。 西の悪い魔女はドロシーの目の奥に無邪気がやどっていることを読みとると、 奴隷にしてこき使うことにしました。
ドロシーは魔女が自分を殺さないとわかると、 一生懸命仕事をすることにしました。 それから悪い魔女はドロシーの銀の靴の力を知っていました。 そこで銀の靴を手に入れようとたくらみますが、 ドロシーが靴を脱ぐのは 夜と風呂の時だけです。 じつは魔女は水が嫌いで風呂に近づくことができません。 夜はドロシーがライオンと眠るのでこれまた近づくことができません。 そこで悪知恵を思いつきます。 台所の床に魔法で見えないようにしておいた棒を置き、 ドロシーが転び片方の靴が脱げると、靴を奪い去ったのです。 怒ったドロシーはおもわずバケツの水を魔女に浴びせます。 すると魔女は溶けてしまいました。

Chapter 12: The Search for the Wicked Witch

13章:救出

ドロシーはすぐに魔女が溶けてしまったことを ライオンに知らせました。 ドロシーはライオンを自由にすると、ウィンキーたちに、もはや奴隷ではないことを教えてやりました。 ウィンキーたちはこの日を祝日として守っていくことにしました。
ドロシーとライオンはウィンキー人にお願いして、 ブリキの木樵りを治してもらいました。 治った木樵りは感激のあまりたくさん泣きました。
その次にドロシーとライオンと木樵りで かかしを探しに行きました。 かかしの抜け殻は木に引っ掛かっていましたから、 木樵りが木をたおして 抜け殻をウィンキーの城に持って帰り、 藁をつめてもらいました。 こうして元に戻った4人は 再びエメラルドの都に向かうことにします。

ドロシーは食料をつめに戸棚にむかうと、 そこには、西の悪い魔女が空飛ぶサルを呼ぶのにつかった 金の縁なし帽をみつけました。 かぶってみるとちょうどよかったので、 もらっていくことにしました。

Chapter 13: The Rescue

14章:空飛ぶサル

悪い西の魔女をやっつけたドロシーたちは 再びエメラルドの都に向かいます。 ところが、エメラルドの都への道がはもとからないので、 日の出に向かって東に東に旅をづづけたのですが、 あてのない旅に いつもなら蝶をおいかけているトトまでもが くたびれを隠せませんでした。

ドロシーはふと ネズミの女王のことを思い出します。 必要な時は読んでくださいと 呼子笛をもらっていたのでした。 道をおしえてもらおうと ネズミの女王を呼び出すと、 金のふちなし帽で空飛ぶサルを呼び出せば 一時間ほどでエメラルドの都につけると おしえてくれました。
ドロシーは帽子の内側に書いてある おまじないを唱えて、 空飛ぶサルを呼びました

空飛ぶサル達はドロシーたちをエメラルドの都まで運ぶことになりました。 サルの首領は道すがら金のふちなし帽のおまじないに従わなくてはいけないわけを話してくれました

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オズの魔法使いが雲の間から降りてくるよりずっとまえのこと、 北にゲイレットという美しい姫がいて、この姫は魔法を人間のためにつかいました。 ゲイレットの悲しみは愛す相手が見つからないことでしたが、 顔立ちうつくしく、男らしくてかしこいクエララという少年を見出しました。 ゲイレットはクエララに魔法の全てを駆使し、 クエララが成人した時は男の中の男、並ぶ者のいない知恵者といわれるようになっていました。
空飛ぶサルはゲイレットの宮殿の隣にある森に住んでいました。 空飛ぶサルはクエララにちょっかいを出し河の真中に放り込みます。 クエララは泳いで岸に上がりました。 これを知ったゲイレットはたいそう怒って、 サルを呼び出すと翼を縛り上げるように命じました。 クエララと同じめに合わせるというのです。 水に放り込まれたらおぼれ死んでしまいます。 サルの王は一生懸命もうしひらきをし、 クエララも親切に口添えしてくれて、 金のふちなし帽の持ち主の命令に3度従わなければいけない という条件のもとにゲイレットから許しをもらったのです。
金の帽子はクエララへの結婚の贈り物として作られたものでした。 クエララは一番最初に願い事をいいます。 「あなたたち空飛ぶサルがゲイレットの目に触れないところにいるように」 サルたちは喜んで従いました。
このあと西の悪い魔女の手に金のふちなし帽が落ちてしまいます。 今はドロシーのものなので三回まで命令ができるのだと教えてくれました。
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サルの話が終わるころ エメラルドの都が見えてきました。 ドロシーたちは、無事旅を終えエメラルドの都に戻れたのでした。

Chapter 14: The Winged Monkeys

15章:大魔法使いオズの正体

ドロシーたちが宮殿にいくと オズの魔法使いはいっこうに あおうとしません。 かかしは空飛ぶサルに命令して会わせてもらうぞ、 と脅します。 オズの魔法使いは以前、空飛ぶサルに西の国を追われた経験があったので、 恐ろしくて翌日に目通りがかなうことになりました。 ドロシーたちが謁見の間にいくと姿かたちが全く見えません。 声だけです。ドロシーたちが 「約束を果たしてください」 というと、 「約束は何だったかな?」 ととぼける始末です。 これにはみんな怒りだします。 ライオンが唸り声をあげました。 これにおどろいたトトが脇のついたてにつまづきます。 すると ハゲでしわくちゃの小柄なおじいさんが出てきました。

一同があっけにとられていると、 自分がオズの魔法使いということになっているが 普通の人間だというのです。 いわばペテン師です。 おじいさんはオハマの出身で 腹話術を仕事にしていましたが、 飽きて気球乗りの仕事に就きます。 サーカスの催される日にお客を気球に乗せて サーカスを見物させるのです。 ところがある日気流に流されて オズの国に不時着します。 人々は空から人が降ってきたので 大魔法使いと勘違いしてしまったのです。 オズは善良な人々をひまにしないために 都をつくれと命じます。 立派な都ができて 「エメラルドの都」と名付けます。 そしてすべてのものが美しい緑色にみえるように メガネをかけるようにいいわたします。 こうやって、この地を治めてきたのです。 その間オズは誰にも会わないようにしていました。 オズは魔法が使えないので魔女が一番怖かったのです。

ドロシーが「あなたは悪い人間だ」と思うというと、 オズは「自分は悪い人間ではない。 ただ出来の悪い魔法使いだ」といいます。 オズはかかしに 「脳ミソをつめてやることはできるが使い方を教えてあげるわけにはいかない」といい ライオンには勇気、木樵りにはハートをあげると約束します。 ドロシーについては、 カンサスという場所は知っているが どうやって帰したものだか考える時間が欲しいといいます。 こうしてドロシーたちは しばらくオズの賓客としてもてなしをうけることになりました。

Chapter 15: The Discovery of Oz, the Terriblet

16章:大ペテンシの魔法

翌朝かかしはオズの魔法使いに脳ミソをもらいにいきます。 オズの魔法使いは ふすまに釘や針金をまぜたものを頭に入れました。 ドロシーはかかしの頭から釘や針金などが突き出ていたので おかしいなと思いました。 でもかかしは賢くなった気がしました。 木樵りが「頭からいろいろ突き出ているのはなぜ?」ときくと ライオンは 「頭がするどくなった証拠だ」といいます。

次は木樵りの番です。 オズの魔法使いは絹で中身におがくずをつめたハートを 木樵りの胸に詰めようとします。 木樵りは 「これは親切なハートですか?」 と念をおしました。 オズの魔法使いは「もちろん」といいました。 それから胸にハートを入れるために傷ができましたが 「つぎのことは気にしない。」 といいます。(つぎはぎ と 次 を掛け合わせているのよ! 気づいたかしら?)

次はライオンの番です。 ライオンには体に入ると勇気になる飲み物を与えました。 得体が知れないのみもので、ライオンは匂いをかぎました。 魔法使いは 「勇気とは体の中にあるもの。君が飲み込むまで勇気とは呼べないわけだ。」 というので最初はライオンは迷わず飲み干しました。

こうして3人に喜びをあたえることができました。 しかし、ドロシーをカンサスにかえす手立ては まだ見つかっていませんでした。

Chapter 16: The Magic Art of the Great Humbug

17章:気球出発

3日後、ドロシーのもとに オズの魔法使いから朗報がもたらされます。 オズの魔法使いは、 気球に乗ってきたのだら気球を作って戻ればよい、 という方法を思いついたのです。 そこで宮殿の中から材料を集めると、 早速作り始めました。
気球が出来上がると、 エメラルドの都の人々に 「雲の上の兄上のもとを訪問する。いない間はかかしが治める」 とふれをだしました。

人々がオズの魔法使いを一目見ようと集まっている中、 気球がフワリと浮き上がり始めました。 ところが、ドロシーが気球に乗り込もうとすると、 トトがいないのです!! トトを探しにいくと、 その間に気球は空高く浮かびあがってしまいました。 ドロシーが戻ってきてとお願いしても 「無理なんだ!」とオズの魔法使いはいいます。

こうしててオズの魔法使いは肝心なドロシーをおいたまま、 エメラルドの民の前から姿を消してしまったのでした。

Chapter 17: How the Balloon Was Launched

18章:はるか南へ

唯一カンサスを知るオズの魔法使いは ドロシーを置いたまま気球に乗っていってしまいました。 ドロシーは大泣きしました。 考えてみると、気球にのって昇っていかなくてもよかったと思い、 それよりもオズの魔法使いを失って悲しくなったのです。

エメラルドの都はいまやかかしが治めています。 国民もかかしを気にいっています。 ですからドロシーたちは宮殿で何不自由なく暮らせるのですが、 ドロシーはここにとどまるのではなく、やはりカンサスに帰りたいと言い張ります。 かかしは空飛ぶサルに送ってもらうというアイディアをだします。 ところが空飛ぶサルがいうには、 オズの国を取り囲む死の砂漠を越えることはできないのだといいます。 ドロシーは緑の髭の兵隊に相談してみます。 すると南の良い魔女グリンダならなんとかしてくれるかもしれないといいました。 そこで一行は南の国へ旅に出発することにしたのです。

Chapter 18: Away to the South

19章:あばれものの木の襲撃

かかしも木樵りもライオンもうれしそうです。 道中、オズの魔法使いも さして悪い奴ではなかったという話しになりました。 ドロシーはなにもいいませんでした。 ドロシーとの約束は果たしてもらえなかったけれど、 せいいっぱいのことはしてくれたので 許してあげたのです。

4人が進んでいくと大きな森にいきつきました。 森の中を進んでいこうと道をさがすと、 大きな木が一本あり、そのわきなら通れそうです。 通ろうとすると、 木が枝を出して通行人の邪魔をしました。 木樵りが枝を斧で切り落とし、急いで進みました。 じゃまをする木は最初の一列だけのようで、 一行はこの森の門番ともいうべき木々の列を なんとかくぐりぬけたのでした。 そうして森をすすみ、はずれまでくると おおきな瀬戸物の壁が立ちはだかっていました。 木樵りは梯子を作るといいます。 そして「なんとしてでもこの壁は越えなくてはなりませんからね。」といいました。

Chapter 19: Attacked by the Fighting Trees

20章:セトモノの国

木樵りがつくってくれた梯子で壁の上につくと みんな 「ひゃー」 と驚きの声をあげました。 壁の下にはセトモノでできた町が広がっていたのです。
全てがセトモノでできていて、 大きな家でもドロシーのひざ丈ぐらいです。 (もちろん地面もセトモノで大皿の底のようにまるくて白く輝いていました) ドロシーたちは南に向かうためにこの町を突き抜けていくことにしました。 木樵りがつくってくれた梯子は頑丈で重いので 持ち上げることができませんでした。 そこで最初にかかしがおりて、 そのあとみんながかかしをクッション代わりにして セトモノの町に降りて行きました。

途中、牛をひっかけてしまいました。 セトモノですから足が折れてしまい、 牛飼いの少女にこっぴどくおこられました。 セトモノのお姫様もいます。 お姫様は 「どうか追いかけないでください。 私達が転んだら壊れてしまいますから」 といいました。 ドロシーはあまりにも綺麗だったので 「カンサスへ持ち帰ってもいいか」とききました。 するとセトモノのお姫様は 「私はここで満足して暮らしています。 ここでは好きな時に好きなだけ動き回れます。 他にいけば、ただ飾られるだけになります。 私達は私達の国で暮らすほうがずっと楽しいのです。」 ドロシーはセトモノのお姫様を不幸にする気など さらさらありませんでしたから お別れを言いました

ドロシーたちは 壊さないように気をつけてセトモノの国をそっと通りぬけました。 (でも最後にライオンが壁を超えるとき 後ろ足でセトモノの教会を壊しちゃったんですけれどもね・・・)

Chapter 20: The Dainty China Country

21章:ライオン、けものの王となる

セトモノの町の壁をこえると 今度は草ぼうぼうで泥沼だらけのいやな土地へふみこむことになりました。 ところがライオンは楽しいといいます。 一晩明けて進んでいくと、 森の広場から動物たちの唸り声が聞こえます。 たくさんの動物たちが集まっていて、 そのなかから体の大きなトラがライオンの前に進み出てきていいました。 この森にはクモのような怪物がきて、 獣の王様ライオンをみんな食べしまったというのです。 その怪物を倒したら、ライオンはこの森の王様になれるというので 倒しに行きます。 ライオンは大クモが寝ている間に やっつけてしまいます。 ライオンはドロシーがカンサスに帰ったら この森を治めることになりました。

Chapter 21: The Lion Becomes the King of Beasts

22章:カドリングの国

森を通り抜けると 今度は岩がゴロゴロしている丘に出くわしました。 すると 「この丘はわれわれのものだ。通すわけにはいかん!」 と声がしてきたのです。 声の主はとても奇妙な人間でした。 ずんぐりと背丈が低く たいそうな頭デッカチ、 そしてその頭のてっぺんは平らなのです。 この頭が、しわがたたまれた首の上にのっています。 そして腕がありません。 4人が無理に通ろうとすると首がにゅーっとのびてきて、 頭の平らな部分でどーんとぶつかってくるのです。 これには困り果てて空飛ぶサルを呼ぶことにしました。 空飛ぶサルを呼ぶのはこれで3度目です。 ドロシーは「カドリングの国は連れて行ってほしい」と 最後のお願いをいいました。 空飛ぶサルたちは、たちまちドロシーをカドリングの国に連れて行ってくれました。

カドリングの国はゆたかで幸福そうでした。 柵も家も橋もすべてが赤にぬってあります。 まるぽちゃでおひとよしのようなカドリングの人々も みんな赤い服をきていました。 空飛ぶサルはカドリングの農家の前にドロシーたちをおろすと いってしまいました。 農家のおかみさんはドロシーたちに三種類のケーキと四種類のクッキー、 トトにはミルクを御馳走してくれました。 一休みの後、カドリングの城にむかいました。 金のふちどりのついた綺麗な制服をきた若い女兵士が立っています。 良い魔女グリンダにお目通りを願うと、すぐさま会えることになりました。

Chapter 22: The Country of the Quadlings

23章:よい魔女、ドロシーのねがいをかなえる

城内にはいり、身だしなみを整えて広間にいくと、 ルビーの玉座に良い魔女グリンダが座っていました。
ドロシーは身の上を話しました。 グリンダはドロシーをカンサスに帰す方法を教える代わりに、 空飛ぶサルの帽子をよこすように言いました。 空飛ぶサルにすでに三回の願いをきいてもらったドロシーは、 よろこんで差し上げるといいました。
次にグリンダは かかしと木樵りとライオンに ドロシーがカンサスに帰った後どうしたいかをききました。 かかしはオズにいわれたようにエメラルドの都を治めたいといいました。 木樵りはウインキーの人々に慕われているので、ウインキーの国を治めに戻りたいといいました。 ライオンは森の獣達に王様として迎えられているので、森に戻りたいといいました。 グリンダは三人を空飛ぶサルに命じて三人の願いを叶えてやることにしました。 そして三人を運び終わったら、用が無くなった帽子をサルたちに返してやることにしました。

さて、三人の算段が終わったところで、いよいよドロシーの番です。 グリンダは ドロシーがはいている銀の靴が砂漠をこえて運んでくれる とおしえてくれました。 その靴の魔力を知っていたら、 この国へ来たその日にドロシーはエムおばさんのところへ帰れたというのです。 これをきいたかかしや木樵りやライオンは、 それでは脳ミソやハートや勇気はもらえなかったとしみじみいいました。 銀の靴にはすばらしい魔力がいくつかあって、 なかでも不思議なのは、 かかとを三回打ち鳴らして 運んでいってほしいところをとなえると、たちまちに運んでくれるとのことでした。 ドロシーはみんなに別れのキスをし、 靴のかかとを三回ならすと 「エムおばさんのところへ連れて行って!」 といいました。

体はつむじ風のようにくるくるまわると いきなり止まりドロシーは草の上にころがりました。 すぐに起き上がってあたりを見回すと、 ヘンリーおじさんが牝牛の乳をしぼっていました。 トトはうれしそうに吠えながら家畜小屋の方にかけていきました。 ドロシーは靴下のままで靴が脱げてしまったことに気が付きました。

Chapter 23: Glinda The Good Witch Grants Dorothy's Wish

24章:ふるさとの家

エムおばさんはキャベツに水をやろうと ちょうど家をでてきたところでした。 ふと顔をあげると、ドロシーが駆けてくるではありませんか! エムおばさんが 「いったいどこから帰ってきたのかい?」 と聞くと、 ドロシーは 「オズの国よ!家に帰れてホントにうれしいわ!」とこたえました。

おしまい

Chapter 24: Home Again

Happy end をあなたに

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