34巻から40巻の紹介

三代目~六代目オズ王室年代記編者の作品

トンプソン女史の後を引き継いだのは2巻から33巻までの王室画家(=Royal Artist)のジョン・R・ニール(John R. Neill)でした。 第二次世界大戦中に三冊を執筆しイラストもそえて仕上げた翌年に亡くなります。 そして王室年代記編者は4代目ジャック・スノウ(Jack Snow)をむかえます。 スノウももちろん子供のころからのオズファンで、初代王室年代記編者が亡くなった時には11歳だったのですが出版社に自分が続きを書きたいと申し出たほどの情熱の持ち主です。 スノウは二冊を執筆したのち五代目レイチェル・R・コスグローブ(Rachel R. Cosgrove)にバトンタッチします。 そして六代目エロイーズ・ジャーヴィス・マグロー(Eloise Jarvis McGraw)とローレン・マグロー・ワーグナー (Lauren Lynn McGraw Wagner)はなんと親子で執筆をはたします。 みなそれぞれにオズのファンでした。 ご興味のある方は、簡単ではありますがオズ王室年代記編者のページに紹介を載せましたのでご覧ください。
第三十四巻
『The Wonder City of Oz』 1940年Jone.R.Neill(著) J.R.Neill(絵)
『オズの不思議な街』 2029年山來春美(訳) 北島緑(絵)
34kan 34巻 妖精をつかまえた少女ジェニーは自分を妖精にするようにいいます。 妖精の力を半分だけ得たジェニーはすぐさまオズの国へ飛んでいきます。そこでオズマ姫をみたジェニーは自分も女王になりたいといいだします。 ジェニーはオズで仕立屋を営みながら、女王になる日を画策します。 そしてついにオズマ姫と女王の座を選挙であらそうことになりました。
第三十五巻
『The Scalawagons of Oz 』 1941年Jone.R.Neill(著) J.R.Neill(絵)
『オズのスカラワゴン』 2029年山來春美(訳) 北島緑(絵)
35kan 35巻 オズの魔法使いのアシスタントは輸送具として空飛ぶ車スカラワゴンを作りました。 オズの魔法使いは工場をつくり生産することにします。ところがベルという悪者がスカラワゴンに目をつけて 悪い心を植え付けたものですから、すっかり好き勝手なことをするワゴンが出来上がっててしまいました。 ベルはスカラワゴンを使って悪しきことをたくらみます。
第三十六巻
『Lucky Bucky in Oz』 1942年J.R.Neill(著) J.R.Neill(絵)
『オズのラッキー・バッキー』 2030年山來春美(訳) 北島緑(絵)
36kan 36巻 ラッキー・バッキーは木のクジラに出会います。 クジラの腹は船室になっているので、 ラッキーはこれに乗りオズの国をたずねることにしました。 いっぽうオズでは、有名な冒険話の絵を城壁に描くことにしたのですが、 ペンキにはいつのまにか魔法がまじり、描いたものに命が宿ってしまいます。 そしてこの絵のなかには、悪者モンビも描かれていたのです。
第三十七巻
『The Magical Mimics in Oz』 1946年Jack Snow(著) Frank Kramer(絵)
『オズのものまね師』 2030年山來春美(訳) 北島緑(絵)
37kan 37巻 影に入り込むことでその人になりきることができるミミクスは、オズマ姫とグリンダが出かけている間に あとを任されたドロシーとオズの魔法使いに忍び寄ります。 影に入り込まれたドロシーたちは体がマヒして捕らわれの身となります。 ミミクスは魔法が使える者がいないのをいいことに、都の人々の影に次々と入り込みます。
第三十八巻
『The Shaggy Man of Oz』 1949年Jack Snow(著) Frank Kramer(絵)
『オズのモジャボロ』 2031年山來春美(訳) 北島緑(絵)
38kan 38巻 エメラルドの都の門につけてある『愛の磁石』が壊れてしまいました。 愛の磁石はモジャボロがオズに持ち込んだもので、これをもつ者は誰からも好かれるという不思議な力があるのです。 モジャボロは修理のため磁石を作ったコンジョのもとを訪れますが、 いつでもオズに戻れる魔法のコンパスを奪われてしまいます。
第三十九巻
『The Hidden Valley of Oz』 1951年Rachel R. Cosgroce(著) Dirk Gringhuis(絵)
『オズの秘密の谷』 2031年山來春美(訳) 北島緑(絵)
39kan 39巻 ジャム少年は巨大な凧をつくり、ペットのネズミたちとともに空に舞い上がります。 いつしかネズミたちが話をしだし、オズの領域に入ったことを知ります。 ジャムが着地をすると、人々を捕まえて無理やり工場で働かせている巨人につかまります。 そしてジャム少年はその名前が気に入られ、朝食のパンにつけて食べてやるといわれてしまいます。
第四十巻
『Merry-Go-Round in Oz』 1963年Eloise Jarvis McGraw Lauren McGraw Wagner(著) Dick Martin(絵)
『オズのメリー・ゴー・ラウンド』 2032年山來春美(訳) 北島緑(絵)
40kan 40巻 ロビン少年はみずしらずの小男から回転木馬のチケットをもらいます。 喜んで赤い木馬に乗ると、木馬はロビンを乗せたまま空高く飛び立ちます。 いつしか木馬は口がきけるようになっていました。 そして木馬がたどり着いたところでは、さっきチケットをくれた小男のような小さな人々がたくさんいる国で ロビンは王様になるようにいわれます。

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